動物病院やりたいかー!!!
おー!!!!
という子に向けて動物病院開業までの道のりをお伝えしてみようと思います。
私ハルは獣医になって10何年目くらいで開業して6年目、ぼちぼち家族を養えるくらいの病院になってますので語っていいかなと思うので書いてみます。※星の数は完全にハルの主観です
- ステップ①獣医大学に受かる!難易度★★★★★
- ステップ②獣医大学を卒業する!難易度★★
- ステップ③開業するうえで良い動物病院に就職する!難易度★★★
- ステップ④強み、得意分野をもつ難易度★★★★
ステップ①獣医大学に受かる!難易度★★★★★
はい、正直これが一番のハードルです。もうこのハードル乗り越えられたらもう動物病院の院長になれたと言っても過言じゃないくらいのハードルです。ひたすら問題解きまくって、暗記しまくってどこか一校でいいから獣医学科に入るしか道はありません。
頑張るしかない!
ステップ②獣医大学を卒業する!難易度★★
これもなかなか大変ではありますが大学入ることができた能力があればわけないと思います。合格率7~8割の試験です。友人を作り、ともに頑張れれば病むなどの例外を除き何とかなると思います。
ステップ③開業するうえで良い動物病院に就職する!難易度★★★
え?動物病院に就職するのってそんなに難しいの?と思うかもしれませんが頭の『開業するうえで良い』というのが大切です。
また、新卒獣医の6割が一年以内にその病院を辞めるという話もあるくらいに動物病院業界の闇は深いです。いい病院に就職できず、病んで臨床の現場から去っていく人も多くいます。
ここで間違った動物病院選択をしてしまうと開業への道のりが遠のいてしまうかもしれません。では、ハルがお勧めする将来開業したい人向きの動物病院の条件を挙げてみます
流行っている病院
いきなりいやらしい話かもしれませんが実は開業する上ではとても大切なことです。開業するとは経営者になるということです。もちろん良い治療をすることは当然ですが経営は良い治療すればよいというわけではないのです。そのため、流行っている病院に勤めることで自然とどうすると流行るのかや儲けの法則を心得ておくと開業した時に自然と流行る病院を作ることができる確率が上がります。なぜなら多くの場合修業時代に得たノウハウをそのまま自分の病院に流用することがほとんどだからです。価格決め、集客、サービス、治療法などなかなか開業してから勉強しようにもできないものです。そのため、そのような病院に勤めた経験はその後大きな財産となります。
勉強を応援してくれる病院
セミナー参加などを助成してくれたり、院内で開いてくれる病院はとても大切です。そのような病院は、基本的にスタッフのレベルが高く、自らのレベルもあげてくれます。もちろん本人の勉強意欲がそれ以上になければ無意味ですが…
チャレンジさせてくれる病院
これは、難しいところではあります…というのもチャレンジというといいイメージがあるかもしれませんが未経験者にチャンレンジされて不安になるのは病気の子です。しかし、獣医師としての成長のためには症例に向き合い実践し経験を積まないと成長も望めませんのも事実です。そのため、チャレンジはさせてくれるがそれ以上に失敗しないようにフォローしてくれる体制のある病院でなければいけません。また、これも上記と同じで先輩の獣医にその人にチャレンジさせてあげたいという思わせるだけの努力が必須ですが…
給料がちゃんと出る病院
最近では減ってきましたがちゃんと働いた分の給料が出る病院でないといけません。以前動物病院業界はサービス残業が当たり前で福利厚生なんて全くない病院が多かったです。もちろん勉強できることは大切ですが開業にはお金が必要です。働いて資産を貯めて、病院開業の原資にしましょう。
では、どのように上記のような病院を探せばいいのかというといくつかルートがあります。
先輩獣医師や大学の先生からの紹介
数多ある病院の中から自分に合ったかつ上記のような病院を探すことは正直よほど見分ける目がないと困難です。HPに乗せている求人なんて正直あてにはなりません。アットホームとか、優しく教えますとか、すぐに外来に出れますとかたいていは人員確保のための嘘であることが多々あります。なので、圧倒的にオススメな手として伝手を頼ることをお勧めいたします。特に顔の広い大学の先生などに紹介をしてもらって入れればある程度その大学の先生のにらみも効きますのでよほどのおかしなことは起こりづらいと考えます。逆に自分がダメだったらその恩師の顔に泥を塗るプレッシャーにもなってしまいますが…私の大学の先生は私を送り込んだことを申し訳なさそうにしています。すみません…
もちろん大学の先生がいつもいい病院を知っているわけではないですし、先生が『こいつは紹介してやりたい』と思わせる学生生活を送る必要もありますので100%ではないですが比較的探す上での参考にはなると思います。
実習にたくさん行く
もう一つの手は、見学や実習にいきまくることです。これは勤めたいところの近くに住んでいないと困難ですが、やはり自分の眼と身体で見分けることは一つ手掛かりになります。上記の先生からの紹介は外れは減るかもしれませんがやはり人間にはどうしても合う人合わない人がいます。合う合わないの見極めにはある程度の経験が必要になるのでそれは見学、実習で養うしかないと思います。しかし、私のような地方大学で勤めたいのが都内の人間にはできない作戦でしたが…
ステップ④強み、得意分野をもつ難易度★★★★
開業するうえで強みがあることは圧倒的に有利になります。この動物病院戦国時代において一つでも秀でたものがあれば生き残る確率はぐっと高まるでしょう。しかし、近年都内などでは専門を掲げる病院も増えてきてしまっており、かつ専門の先生を多く抱える二次病院も増えているのでそれだけとれば安泰ということはないですし、専門を取ってから開業しようとするとそれだけで何年と開業が遠のいてしまうかもしれません。また、専門ですと言えるレベルも年々上がっていますので容易なものではないのは確かです。
というのが獣医になってからの修業時代編です。次にさー開業しよう編行ってみましょう
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