【獣医の日常】Day23:動物病院と繁忙期

獣医の日常

ご無沙汰しております。ようやくようやく繁忙期が終わったようです

長かったし、忙しかったです。

繁忙期というのは動物病院では、狂犬病ワクチン接種やフィラリアの予防、健康診断などで忙しくなる春の時期を指します。

普段はあまり病院にかかる必要のない健康な子が病院に来て下さる貴重な時期ですが、当然のことながら病気の子も通常通り来院されるので他の時期の体感1.5~2倍は忙しくなってしまいます。獣医1人看護師2人の小さな町医者の当院もおかげさまで大忙しとなりました。アリガタヤー

そして、6月に入りゆるやかに通常の営業になりつつあり、心穏やかに筆をとれました(パソコンだけど)

この時期に思うことは予防の大切さと健康診断の重要性です。当院では、6歳以下では年に1回、7歳以上からは年に2回の健康診断を勧めています。というのはしゃべらない犬猫が健康かどうかを知るうえで血液検査や画像による検査ってとても大切です。

犬は比較的ご家族に調子の悪さを訴えてくれることがありますが、猫は習性的に病気を隠します。

そのため、調子を崩したときには極めて重篤な状況になっていることが多々あります。先日も口の痛さを訴えてきた猫は、口の痛みの原因が実は腎臓でありすでにその腎臓の病気は重度に進行していたためその後わずか1,2週間で亡くなってしまいました。

おそらくその前に何らかの症状が他にあったであろうがそれにご家族が気づくことは多くの場合困難です。

どうか定期的な健康診断をお願い致します。健康診断をやってみて問題がなければお金を無駄にしたかのように感じる人が一定数いますが、特に問題が見つからなくてもそれは一番良い事なのです。また、後々何か病気になった時その病気がいつからあるのかで判断が変わることもありますので定期的問題ない事を確認することはやはりとても大切なのです。

地域に一人でもフィラリア子がいればその子の血を吸った蚊はその子以外の子にも感染を広げていきます。みんなで予防をすることでその子自身を守ることだけでなくその他の子を守ることに繋がりますので是非定期的予防をお願い致します。

久しぶりに書いたら文章固いな(^^:)

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