先生、うちの子、延命はさせたくないんです。
できるだけ自然にいかせてあげたい
苦しまなければいいんです
この言葉はとてもよく聞く言葉です。今日も聞いた。
この言葉を聞くたびに私は
延命って何?治療することは延命なのか?それとも違うのか?
子犬を治療することは治療で、老犬を治療することは延命ということか?どっからが延命ですか?
自然に?治療することは自然なことなのか?そもそも人の手が入る時点で不自然?人のやることは不自然?人も所詮は自然の一部ではないのか?てか、それならなんで私の前に来たの?
苦しまなければ?苦しいにきまっているじゃないか…病気なんだから…
そして、放っといて治療しなければ苦しんで死ぬだけだよ
もちろん100の苦しみのすべてはとれないかもしれないけど、1でも2でもとってあげたいじゃないか…そのために力を尽くすよ
私は言いたい
人の手で延命なんておこがましい
そうじゃない、今日を生きのびれたのであれば、それもその子の寿命だよ
何をやっても、何をやらなくてもいづれ死ぬ
こればっかりは変えられない。
できることをできるだけやればいい
自然にとか延命はいいとか、それっぽい言葉で治療を終わらせないでほしい
苦しみからの解放をあきらめないでほしい、治療をさせてくれ
もちろん、若い頃みたいに元気にはしれあげられないけども
今日生きて、明日を迎え、ご家族がともにいてあげられればいいじゃないか
その上で苦しまないように、健やかに過ごせれば満点だ。
死という概念は、人が勝手に作ったもんだろ
犬猫は死にたいなんて思ってないよ
その子は生きたいと思ってる。生き物の本能だ
私は、そう思う。そう信じている。
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