では、後編スタート!
- トイレの環境整備
- 猫が暮らす場所
- 猫との遊び方と悪いことをした時の注意点
- 猫の飲み水
- ストレス対策のフード&サプリ
3.猫との遊び方と悪い事をした時の注意点
猫は、起きている時間の多くを遊びと食事に当てます。遊びは、猫にとってはハンティングの本能を満たす時間で、ストレス解消することができる大好きな時間です。仲のいい同居の子がいれば、その子と遊ぶことで、欲求が満たせますが、同居の子がいない場合は、ご家族が遊び相手になってあげるべきでしょう。
では、本来どのくらいの時間猫が遊ぶかというと、元気な子では大体1日のうち10~20パーセントくらいの時間、つまり、1日3時間程度は何らかの遊びに費やしています。
しかし、それほどの時間を家庭内で猫と遊んであげられる人は、多くないのではないでしょうか。そのため、いくつかのオススメ方法をご提案致します。
①探索ごっこ
これは、小皿に朝ごはんの分のドライのフードやおやつを少量ずつ小分けにして用意します。そして、家の高い所や狭い所、暗い所などいくつかのポイントに分けて置いていきます。※おうちが狭い場合、段ボールなどで隠したりしましょう。
そうすると、ご家族がいない間にその子は家の中をぐるぐると移動しながら、ご飯を探して歩くようになります。そうすることで、頭を使いながら退屈せずに狩り気分でご飯を楽しむことができます。
②おやつの出るおもちゃ
猫用のおもちゃの中には、動かすことでおやつが出るタイプのおもちゃがあります。ご家族が家を出る前にこのようなおもちゃの中にフードやおやつを入れてあげて、遊んでもらう方法があります。
例えばこういうの、
③自動で動くおもちゃ
下記のような自動で動くおもちゃも長く遊んでくれます。
これらのようなおもちゃをすべて同時に利用するのではなく、飽きないようにローテーションで使いましょう。また、ひもが付いたおもちゃは、誤食の原因になるので使ううえでは、ご家族が見てあげながら使いましょう。
★猫が悪いことをしたときの注意点
猫との生活で猫の行動にどうしてもご家族が困ってしまうことすることがあります。そのようなときに人の子供のように怒鳴ったり、叱ったりしては決していけません。そのようなことをすると、猫は人を怖がってしまい関係性が悪くなります。すると、ご家族そのものがストレス源になってしまい、その後の生活に支障が起きてしまいます。
そのため、何かご家族が困ってしまうことをしたときは、下記のようにしていきましょう
- 環境整備…悪いことができない環境作りが大切です。入ってはいけないところは入れなくする。いじってはいけないものは、いじれないようにする。
- 代わりのものの提供…上記のようなおもちゃを用いて、関心をそちらに向けるようにしてあげましょう。
4.猫の飲み水
猫に積極的に水を飲ませることは、腎臓、泌尿器の疾患を中心に病気の予防と治療にプラスに働きます。しかし、なかなか水を飲みたがらない猫は多いため、ご家族が意識して対策してあげましょう。飲水量の目安としては、健康な子の場合「体重×40ml程度」とされています。
猫に水を飲ませる方法としては、下記の方法があります。
①缶詰などのウェットフードへの変更
ご飯がドライフードメインの子の場合、そのドライの代わりに総合栄養食缶詰フードに切り替えましょう。缶詰はその多くが水分でできており、ドライから切り替えることで水分の摂取量を増やすことができます。切り替える際は、下記の点にご注意ください。
- 1~2週間かけて、ゆっくりと変更していきましょう。急に変えるとストレスで食べなくなる子がいます
- ウェットフードを利用する場合、長くそのままにしないように食べきれる分与えましょう(夏場は特に悪くなりやすいので)
- カロリーに注意しましょう。缶詰は、カロリーが同じ量のドライの1/3程度です。ドライと同じ量だとカロリー不足になる可能性があります。
- 歯への付着に注意しましょう。缶詰食が歯垢を貯める可能性があります。歯磨きはこまめに
- 食べない場合は、別の方法を取りましょう。子供のころからドライに慣れている子はウェットを嫌うことがあります。何回かチャレンジして、難しい場合下記の方法をとりましょう。
②水のあげ方の工夫
水を飲まない子に対して、以下のような工夫があります。
- 常に新鮮な水をあげる…猫は、新鮮な水が好きです。なるべく小まめに水を変えましょう。
- 水皿とご飯皿を分ける…猫はご飯を食べるところと水を飲むところが近い事を本能的に嫌います。
- 口の広いお皿を使う…猫はひげが器に当たることを嫌がります。下記のような幅の広いお皿を使いましょう。また、お皿は必ず毎日洗いましょう。
- 循環式給水機…猫は「流れる水=新鮮な水」と認識するようです。そのため、下記のような循環式給水機がお勧めになります。
- 水に味付ける、経口補水液の使用…例えば、ちゅーるなどを水に混ぜてよくかき混ぜる方法やササミの煮汁を加える方法、その他下記のような美味しい経口補水液を与えるのがお勧めになります。
猫用経口補水サプリメント ピュリナ プロプラン べテリナリーサプリメントハイドラケア|ねこのきもちWEB MAGAZINE (benesse.ne.jp)(動物病院専売)
5.ストレス対策フード&サプリメント
最近では猫のストレスに対してフードやサプリメントが使われています。
①ストレス対策療法食
- ロイヤルカナンのCLT配合フード(動物病院専売)https://www.royalcanin.com/jp/cats/products/vet-products/urinary-so-aging7-calm-wet
- ドクターズの尿石ケア
- ヒルズのコンフォート系フード
ロイヤルカナンのCLT、ヒルズのコンフォートという機能の付いたフードは、メンタルヘルスサポート機能と言われ、加水分解ミルクタンパクとL-トリプトファンを配合しています。ドクターズの商品には、L-トリプトファンのみが含まれています。これらは、抗不安作用があるとされ、猫のストレスを軽減する効果が認められています
※上記のものは療法食なのでネットで購入せず、動物病院で獣医の指示で購入しましょう。
②ストレス対策サプリメント
猫ちゃんのストレスに対しては、下記のものがよく使われます。行動治療の専門の獣医師も用いるもので私自身もある程度の効果はあると感じています。
- フェリウェイ
これは、猫の頬から分泌される気持ちをリラックスさせるフェロモンを製剤化したものです。スプレータイプとお香のように部屋に焚くタイプがあります。主に猫のいる部屋が決まっており、それほどか広く開放的でないならば焚くタイプ、猫がいる場所が定まっている場合、そこにスプレータイプのものでスプレーして使いましょう。
- ジルケーン
こちらは飲むサプリメントタイプのものです。上記の療法食に含まれるているL-トリプトファンをカプセルに入れたものです。食事の変更が難しい場合などに使用します。
長くなりましたが、上記のような対策を行うことで、ストレス軽減し健康で楽しい猫ライフを送らせてあげましょう!
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