このような症状がワンちゃんに見られたら読みましょう!
など、これらの症状が見られたらそれは、歯周病が進行しているかもしれません。
歯周病は、単純に口が臭くて困ってしまうというだけではなく、命に関わる重大な病気になりえます。
今回は、ワンちゃんに非常に多い歯周病について解説いたします。
- 歯周病とは
- 歯周病の原因について
1.歯周病とは
うちの子、最近口が臭いんです。それでぺろぺろと顔を舐められると顔にまでその臭いが付いちゃいます。
と獣医さんに相談したところ
歯周病が進行しています!
と獣医さんに言われて、どう思うでしょうか?
歯周病って歯が汚いってことかな?と思うかもしれません。でも、正確には漢字の通りで歯の周りの病気です。歯の周りには、何があるかというと歯肉と顎の骨ですね。
すなわち、悪くなったのは歯ではなく、歯の周りの歯肉とそれが植わっている顎の骨が病気になったということです。
歯周病の原因となっているのは、ばい菌です。歯周病は、歯に付着したばい菌がその周りの歯肉と顎の骨に炎症を起こしたり、顎を溶かしてしまう病気なのです。
そして、歯周病を放っておくと、そのばい菌たちは歯の周りの血管から全身へと運ばれて、様々な心臓や肝臓、腎臓などの大切な他の臓器にもダメージを与えていってしまいます。
歯周病は、2歳以上の犬の80%がなっていると言われるとっても多い病気です。
2.歯周病の原因について
歯周病の原因は、ばい菌と上述しましたが歯周病の発生しやすさは、その子その子で異なります。
その違いが起こる要因としては、
①加齢
歳を取ると免疫が落ち、歯周病が進行しやすくなります。
②ストレス
ストレスによって免疫が落ちるとやはり歯周病が進行しやすいです。保護犬ちゃんたちの多くが重度の歯周病を抱えていることが多いです。
③歯並び
歯並びの悪い子や乳歯が残ってしまっている子などのはそこが原因となり歯周病が起こります。
④唾液の性状
もともとの体質に起因しますが唾液が少ないと口腔内の洗浄作用が落ち、歯周病の元となりえます
⑤犬種
歯周病にはなりやすい、悪化しやすい犬種としては、ダックスフンド、チワワ、トイプードル、ポメラニアンなどの小型犬たちです。その理由としては、歯の本数は大型犬でも小型犬でも基本的には変わりません。そのため、顎に歯が密に配列されており、その間に歯垢が溜まりやすく、歯垢から細菌が増え、歯周病になります。そして、1本が歯周病になるとすぐ隣の歯も悪くなり、ドミノ倒しのように歯周病が進行していきます。
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